現代は大学卒業であっても、なかなか社員として採用してもらうことが難しい時代です。実際、非正規雇用の数が非常に多いのが現状です。
しかし、正規の社員の方がアルバイトやパートよりメリットが多いのは誰もが知っていることです。お給料や各種保険や待遇などを考えると、できるなら正社員として働きたいと願うでしょう。
こんな社員としての就職が難しい時代の中、アルバイトからの社員登用は社員になるための一つの重要な道であると言えます。現にアルバイトからの社員登用制度を設けている会社は意外と多くあります。
では、どんな人がアルバイトから社員になることができるのでしょうか。採用する会社側もアルバイトなら誰でも良いというわけではありません。採用される人には採用されるだけの理由があり、特徴があるのです。
そもそも、アルバイトから社員に採用するということは、会社にとってメリットがある人材でなければなりません。そこが最も重要なところで、毎日なんとなくアルバイトの時間を過ごしていたのでは、まず社員への道はないでしょう。
現代の若者に多い指示待ちの姿勢ではいけません。指示を与えられなければ、何をしたら良いのかわからない、何もしないで次の指示を待っているなどの態度では会社は必要な人材だとは考えません。自分で考え、先を読み、自分から進んで動ける人間が必要なのです。
仮に、次にやらなければならないことがわからなければ、黙って指示を待つのではなく何をしたら良いのかを自ら進んで尋ねる態度が重要です。そうすることによって、自然と仕事の流れがわかり、自分で動くことができるようになるものです。
また、自己本位ではなく、チームワークを優先し、コミュニケーションをうまく図ることができるかどうかも大事なポイントです。仕事は一人ではできません。まして会社組織となれば、個人ではなく会社全体を見て把握していかなくてはなりません。
さらには、仕事に対する責任感は欠かすことができません。アルバイトだから関係ないなどという責任感の無い考え方は、最も評価の低い人材となります。
また、現状に満足している人は魅力ある人だとは言えません。常に目標を高く持ち、自分自身を高め、仕事や会社全体としての目標に対してもそこに向かって努力できる人である必要があります。
もちろん、基本的な業務のスキルは必要です。
このような人材であれば、新卒を採用して一から育てていくより、はるかにメリットがあるのです。
仕事のスキルもあり業務内容もわかっているので、社員として登用すれば即戦力となります。その人の性格も含めて、どのような人かもわかっていて、安心です。
また、新卒にありがちな、会社や仕事内容が自分に合わないなどの理由で退職することもほぼないと言うことができます。
このように考えると、アルバイトからの社員登用は、雇う側にとっても雇われる側にとっても非常にメリットは大きいのです。
もし、あなたが今、アルバイト生活をしているのなら、普段の勤務での意識を少し変えることで道が開けるかもしれません。アルバイトとしてのあなたは意外と見られているのです。