自分でもここがいい、と何らかのポイントにひかれて働き出した場所も、いつか辞める時がやってきます。正社員であれば様々は手順があるものですが、それはアルバイトでも一緒。多少簡単に辞められるとはいっても、やはり気持ちよく、相手にも惜しい人材だったなあと思ってもらえて辞めたいものです。
立つ鳥あとを濁さずという言葉がありますが、どんな職場を辞める時でもこれは遵守したほうがいいです。どうせ辞めるのだから、と普段の不満を全部口に出して言ってみたり、まだ期間が残っているのに仕事にやる気を出さなかったりなどということはしてはいけません。何故なら、回りまわってどういうときにその時の結果が表に出てくるかが判らないからです。いつか仕事に困った時、楽しく働いていた元の業界へ戻りたいと思っても、辞める時に喧嘩して飛び出してきたというのでは、どうしようもありません。やはり仕事をくれて賃金をくれていた場所なのですから、最低限の敬意は払ってあとを濁さず辞めるべきでしょう。
では一体どのように話をすれば、気持ちよく辞められるでしょうか。ここで使いたいのが、自分ではどうしようもないことが起こった結果、辞めることになった、と推測させるフレーズです。例えば「祖父母の介護でたくさん仕事に入れなくなったため」や「家族の看護で」などの、自分以外の誰かの病気のために、家族として支えあう必要があるのです、と強調する方法。これは実際に介護になってなくても問題ありません。高齢社会の日本、いつかは皆に降りかかることなので、さほど罪悪感を覚えずとも言えるでしょう。
もう一つは、物理的に通えなくなる、というのを示す方法。家を引っ越します、というのがそれですが、その場合は辞めたあとも職場の人間と出会わないように気をつける必要が出てくるため、家近くで働いている人にはおすすめしません。
最後は前向きな希望を口にして去る、ということです。例えば勉強に集中するため、もしくは自分の夢をかなえるために資格勉強を始めるから、そのようなことです。これは嘘にはなりませんし、前向きに頑張っていきたいという意思を表示するのですから「それは困る」と相手が言いにくくなるのが特徴です。仕方ないね、頑張ってね、といわせることが出来たなら上出来。別の仕事を見つけたところで何も問題はありません。
相手の気持ちを救ってあげられるようなフレーズを言うのがポイントです。その時は、心底申し訳なさそうな顔を作ることが出来れば、すんなりと辞めることが出来るでしょう