アルバイトが決まって嬉しい時、会社に提出しないといけない書類のうち「身元保証人」や「連帯保証人」というものが必要になる場合があります。
これはどういうことでしょうか。
身元保証人とは、その名の通りあなたの身元を保証してくれる人のことです。とはいえ、この場合はあなたがもし何か会社で大きな損失を出したり、会社で大きなトラブルを起こした場合代わりにその損失を補填しなくてはなりません。ただしこれは必ずではなく、あくまでもしなくてはならない可能性が出てくる人、ということになります。補填額も裁判などで争ったあとに決まります。
一方、連帯保証人も同様です。ただし連帯保証人の場合は損失の補填が義務となります。これは会社が損害賠償を行うときの請求対象となり、あなたがもし問題を起こした場合は代わりに責任を負う義務があるのです。
これは高額な商品を取り扱うアルバイトで必要となる場合が多いのです。また、未成年者の場合に立てる保証人や親権者の同意とはまた違います。
このような保証人となるのは、基本的に親や兄弟、祖母や祖父などに頼むことが多いでしょう。
連帯保証人の場合は親が基本となりますが、親がいなければ兄弟や祖母・祖父になります。ただし、それ以外の場合はほとんど無理でしょう。
一方、身元保証人はそこまで厳しくなく、親や兄弟、祖父母が基本ですが、友人や知人でも構いませんし、同棲している婚約者や恋人などでも構いません。中には学生時代の恩師に頼んでいる場合もあるようです。
ところで、もし親も兄弟も血縁者は誰もいないというのなら、一度会社に相談しましょう。内定を出してくれた会社の場合、対処法を一緒になって考えてくれるはずです。対象となる人はいるのですが連絡が取れないというような場合も同様に会社に相談します。
また、そのような人はいても頼めない・頼みたくない、というのなら、拒否することはできます。できるのですが、この場合は会社側があなたに対して内定を取り消すことがあります。内定取り消しはこの事例でいえば違法ではありません。
ちなみに、借金をするときに保証会社を使うという人がいます。これは銀行や金融機関が滞納した場合に代理で返済してくれるというものですが、このような保証会社を保証人として立てることはできないでしょう。
対処法としては、もし対象となる人がいないのなら会社に相談してみることです。拒否もできますが、その時は内定取り消しのことも考えておきましょう。