せっかく面接をして採用してもらったけどやっぱりちょっと、ということってよくありますよね。実際面接に行ったら職場の雰囲気が合わなかった、従業員が意地悪そう、他にいいアルバイトが決まった、ただ何となく、理由は色々あると思います。
採用してもらった手前、辞退するには辞退の電話をしなければいけないのですが、言い訳を考えるのが面倒くさい、そもそも電話するのも面倒くさい。何か言われるんじゃないかと気が重い。そう感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
正直な話、採用して初回出勤時刻になっても現れない、というのは非常に良くあることです。業種によってはですが、わざわざ辞退の電話をかけてくる人のほうが珍しいといってもいいです。来る気がない人は何も言わずに来ません。30代、40代のいい大人でもそういう人は世の中にたくさんいます。
逆に言えば、電話をかけるだけでもそれだけで十分好印象を与えるといっていいでしょう。正当な理由があれば正直に伝えるのが一番いいのですが、“面接で見た職場の雰囲気が合わなかった”などとストレートに言うのはなかなか難しいですよね。ただ、採用者側からすれば、アルバイトの辞退の理由はそれほど大きな問題ではないのです。どうしても都合がつかなくなってしまって、で十分です。
もっともらしいウソの理由を考えれば考えるだけウソをつくクセが身についてしまいますし、いくら言い訳を考えたところで、実際みんな考える事は同じ。採用者側もそのような言い訳はいくらでも聞いてきたので、もっとも過ぎて逆にウソ臭く聞こえてしまいます。
いい印象を与えるには、相手の貴重な時間を割いてもらって面接の場を設けてもらった事への感謝、自分という人間をせっかく採用してくれたことへの感謝、そして期待に応えられない事へのお詫びの気持ちを真摯に伝えれば良いのです。正々堂々と行きましょう。
自分を採用したために他の人を不採用にしたかもしれない。自分が辞退したら迷惑をかけるかもしれない。確かに迷惑を被ったのかもしれませんし、相手を案じることは大切ですが、この場面でそんなことは心配する必要はありません。企業にとって採用したアルバイトが辞退する事など想定内の事であるべきだからです。
逆に向こうからそのような事を言ってくるような企業であれば辞退するのが正解と言えます。無理して働き始めた後もこちらの事情を考えず要求してくる可能性がかなり高いです。
アルバイト採用者にとって、辞退は想定内。無断辞退は日常茶飯事。電話で面接者への感謝とお詫びの気持ちをきちんと伝えることが、悪い印象どころか好印象を持たれる辞退する方法と言えます。