アルバイト探す際に基準とされることが多いのが「時給」、「勤務時間」、「勤務日数」です。最も大きな要因となる部分は「時給」だと言えますが、そのアルバイトに対してどのような期待をしているのかによってそれぞれの基準やウェイトは変わってきます。そこで、「毎月の労働時間を決める方法」に関して簡単なアドバイスをしておきます。
まず、月ごとの労働時間を決める一つの基準は「収入」です。アルバイトというと「働いた時間、もしくは日数分しか収入にならない」という給与形態である為、自分がどの程度の収入を希望しているのかによって勤務スケジュールは変わってきます。例えば、時給1000円のアルバイトで月収10万円を必要とするのであれば、単純計算で100時間の勤務が必要になります。一日に勤務できる上限は基本的に8時間である為、日数にすると約13日間勤務することになります。大体二日に一度勤務するような状況になってきますが、一日の勤務時間がもっと少ない状況であれば日数でカバーする必要があります。
収入ベースで勤務時間を決める方法が最も簡単ですが、場合によってはもう一つ意識しなければいけないポイントがあります。そのポイントは「扶養控除」です。
学生や主婦など、両親や配偶者の扶養になっている場合には「年収」を強く意識する必要があります。毎月5万円以下の収入という状況であればそれほど関係は無いのですが、8万円を超えるくらいの収入をアルバイトで得ている場合には意識的に労働時間を調整していく必要性が生じる可能性があります。現在、年間で103万円を超える収入を得ている場合には扶養から外れる可能性が出てくるため、両親や配偶者に対してマイナスの影響が出てしまう可能性があります。その為、自分が扶養に入っているのかどうか、自分の年収はどのくらいかを正確に把握したうえで勤務スケジュールを立てることはとても大切なことです。
蛇足ですが、雇用者側から見た労働時間の決め方について少し触れておきます。例えば、「たくさん勤務したいのにあまりシフトに入れてもらえない」という人がいる反面、「あまり積極的に働くつもりはないのにシフトに入れられてしまう」という人もいます。この違いとして一般的に言える事は「勤務先にとってよりメリットが大きい人材を使う」という事です。単純にスキルの差と言う訳では無く、人間性や他のアルバイト・社員との関係性など様々なものが影響してくるため、どうしても希望通りのシフトにならないという場合には自分自身の立ち居振る舞いを見直してみることも大切です。